11月14日、支配下登録が発表された二俣翔一。ここでは、育成1年目の当時、日々由宇で奮闘していた二俣のインタビューを再編集して公開する。
2021年、育成1年目ながら、大きな飛躍を遂げるシーズンを送っていた二俣。二軍で数多くの試合に出場。実戦を通して貴重な経験を積んできた。二俣の持ち味は、スケールの大きな打撃。捕手登録ながら内野手にも挑戦し、野球選手としての可能性を広げるチャンスを得ている。二軍首脳陣も認める高いポテンシャルを秘めた二俣の思いに迫る。
◆打撃の自信を深めた東出コーチの言葉
─バッティングで意識していることを教えてください。
「長打が打てるようにしっかり振ることです。東出(輝裕)コーチ(二軍打撃コーチ)から『変化球に合わせるのが上手いから、真っ直ぐを待ちながらでも変化球に対応できる』と言われてから迷いなく振れています。今は、変化球は左手だけでもバットに当てる自信があるので、真っ直ぐを捉える確率を上げていきたいと思っています」
─今季はここまで4本の本塁打を打たれていますが、印象に残っている本塁打を教えてください。
「5月5日のソフトバンク戦で東浜(巨)さんから打った2本目の本塁打です。崩されて左手一本で打ったのですが、打球が左中間スタンドまで伸びたことに驚きましたし、それだけのパワーがプロに入ってついたんだと手応えも感じました。また、一軍での実績がある東浜さんから本塁打を打てたことで自信もつきました」
─内野手での出場も増えていますが、本職の捕手としての成長はどう感じておられますか?
「今村(猛)さんや中﨑(翔太)さんなど、一軍経験が豊富な投手の球を受けることができているのは本当に貴重な経験です。そういった投手の方とバッテリーを組むと、サインが合わなかったり、首を振られる回数も多いので、しっかりコミュニケーションをとり、試合に入らないといけないと日々勉強させてもらっています」
─プロ1年目、ここまで振り返って一番悔しかった経験は?
「春季キャンプでケガをして出遅れたことです。由宇に合流してからも最初は試合に出れなかったので、それも悔しかったですね。仕事として野球をやっていく以上、数字という結果が求められます。1年目から打率や本塁打など、数字にはしっかりこだわってプレーしていきたいと思っています」
■ふたまた・しょういち
■2002年10月21日生
■180cm/78kg
■右投右打 ■捕手 ■静岡県出身
■磐田東高-広島(2020年育成ドラフト1位)