支配下登録、あるいは一軍での活躍を目指し、日々若鯉たちが汗を流す由宇練習場。今回は、2022年ドラフト7位で入団した外野手・久保 修のインタビューをお送りする。昨季は一軍で12試合に出場した久保が、3年目の今シーズン、二軍で向き合う課題とは。(取材は7月上旬)

今シーズンはここまで二軍64試合に出場。158打数36安打、1本塁打をマークしている。

 久保修が向き合う課題は、2022年のプロ入りから一貫している。

 「課題は打撃です。良い時もありますが、今はその『良い時』の確率を上げることを意識しています。確実性をもっと上げたいです」

 コーチ陣の指導を受けながら、一つひとつを自身で噛み砕き、落とし込む作業を続ける。「(新井)良太さんや福地(寿樹)さん、打撃コーチ以外の方にも意見を聞きながら、自分で取り入れてやってみる。今はそれの繰り返しです」と話す。

 意見を求める相手は、コーチ陣だけにとどまらない。

 「先輩にも聞きますし、後輩にも聞きます。そのなかから『自分でやってみてどうか』というところを大切にしています」

 周囲のアドバイスを貪欲に吸収しながら、手応えをつかみにいく。

 「打率や出塁率にはこだわっていきたいです。特に具体的な数字は考えていませんが、二軍であれば3割近くを当たり前に打てるようになりたいです」

 今シーズンは6月に一軍に昇格。代走や守備固めで出場を果たした。ただ、打席に立つ機会はまだない。「まず一軍で試合に出ることです。二軍でやってきたことをアピールして、なんとか一軍でしがみついていきたい」。

 プロ3年目の今シーズン、久保が響かせる快音がマツダ スタジアムに響く日はそう遠くはないはずだ。

■久保 修(くぼ・しゅう)
2000年9月29日生、大阪府出身
181cm 89kg/右投右打/外野手/プロ3年目・24歳
石見智翠館高-大阪観光大-広島(2022年ドラフト3位)