12月13日、マツダスタジアムで広島東洋カープの坂倉将吾が契約更改交渉を行った。2022年シーズン、チーム唯一の全試合出場を果たした坂倉は、来季はプロ7年目を迎える24歳。捕手登録ながらその打撃を高く評価され、今季は三塁手・一塁手にも挑戦した。捕手出身の藤井彰人ヘッドコーチ、石原慶幸コーチのもと、2023年は捕手に専念することが発表されている。

 交渉後の契約更改会見での質疑応答は、以下の通り。

各指標でキャリアハイを達成した2022年シーズン、来季は更なる飛躍が期待される。

◆“達成感”と“充実感”はあったものの、悔しいシーズンとなった2022年

ー本日、契約更改ということでしたが、サインはされましたか。

「はい」

ー前年と比べ、金額面ではどのような変化がありましたか?

「評価していただき、(内容に)納得したのでサインをしました」

ーさしつかえなければ、金額面を具体的にお伺いできますか。

「金額はそれなりに……と言うとおかしいですが、しっかりと評価をしていただき、上げてもらいました」

ー上げ幅は?

「去年よりも評価をしていただいて、本当に納得もできましたので、(判を)押させてもらいました」

ー更改の場では、球団と具体的にどのようなお話をされましたか?

「今年もそうですが、『中心になってやってくれたので、来年もチームを引っ張って行ってほしい』と言ってもらいました」

ー坂倉選手から、球団への要望などは?

「いくつか(話をした)。いろいろな経験をしたので、その中で他球団の選手と話すこともありましたし、思うところもありました。(球団から)聞かれたところもありましたので、自分の意見を言うところは言いました」

ー改めて、2022シーズンを振り返って、どんな1年でしたか?

「全試合出場でき、達成感と充実感はありましたが、個人的にもチームとしても悔しいシーズンになったと思います」

ー打撃面では打率.288、本塁打が16本という数字を残しています。この結果をどのように捉えておられますか?

「そうですね。中心選手というか、全試合出た選手としては物足りないところもあると思っているので、そのあたりは納得していないですし、もっとできたと思っているので、そこに関しては納得いっていない部分と反省点が多いかなと思います」

ーその中で、来シーズンは新井監督から「捕手一本で」という言葉も出て、球団からの期待も大きいと思いますが、そのあたりはいかがですか?

「また(捕手に)戻るというか、キャッチャーになりますが、やることは変わらないと思いますし、とにかく競争して、まずは自分が頑張って、そこからチームのことも考えて、まずは勝てるように、少しでも貢献していけるように頑張りたいと思います」

ー會澤選手も先日の会見で、「キャッチャー陣全体で切磋拓磨をしていきたい」とお話されていましたが、そういった中で、坂倉選手自身はどう取り組んでいこうとお考えですか。

「本当に良い選手ばかりなので競争になっていくと思いますし、その中でもライバルでありながらチームでもあると思うので、共有できるところは共有して、聞きたいことは聞いて、とにかくチームが良い方向にゆくように、協力しながら争って、頑張りたいと思います」

ーキャンプインまでは、どのようなテーマでどのような準備をされる予定ですか?

「2年連続でキャンプをできていないので、そこに関してはまずは完走できるような準備をしっかりしたいと思います。まずは体のケアと、自分の技術アップや技術の確立も大事になってくると思うので、そこはしっかりと取り組みたいと思います」

ー2023年シーズン、どのような1年にしたいとお考えですか?

「個人的にはキャリアハイという数字を目指して頑張るとともに、チームが優勝、日本一(を目指す)。先ほど契約交渉の場でも話したのですが、みんなでハワイに行けるように、みんなでビールかけができるように、しっかり頑張りたいと思います」

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