2月3日、社会人野球チームのエイジェック硬式野球部(栃木県・小山市、栃木市)が、新人選手17名、移籍選手5名の入部を発表した。今季全49選手となりJABAに登録される企業チームとしては最多登録人数となった。新加入選手の中には、NPB経験のある高野圭佑投手(元ロッテ・阪神)、内田靖人選手(元楽天)らも含まれている。
新加入選手の中でも注目は、河北将太投手と上崎彰吾選手だ。河北投手は浦和学院高から東洋大に進学。最速150キロを超える直球と鋭く落ちるスプリットを武器とする。大学1年時から登板機会を得ると、先発・中継ぎ・抑えと全ポジションでの登板を経験した。どこで投げても高い成績を収めてきた右腕の投球に期待がかかる。
また上崎選手は青森山田高から東日本国際大に進み、大学4年時には全日本大学野球選手権の原辰徳氏や井口忠仁氏が所持していた本塁打記録を塗り替えた(4本)左のスラッガーだ。さらに同大会では打率.688で首位打者も獲得しており、チームの中軸を担う素質を十分に持つ楽しみな選手だ。
49名の大所帯になったということもあり、今季から育成チームを常設。2チーム制を採用してシーズンに臨むにあたり、難波貴司監督は「チーム内での競争は今まで以上のものになると思う。選手それぞれが切磋琢磨してくれれば」と期待を口にした。
エイジェック硬式野球部の母体は、人材の総合プロデュースを中心に事業展開する株式会社エイジェック。同社はプロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」の栃木ゴールデンブレーブスも運営し、チームには川﨑宗則が所属しており、お笑いコンビ「ティモンディ」高岸宏行の加入で話題を呼んでいる。また2023年からはサッカーJ1・アビスパ福岡のプレミアムユニフォームパートナーとなるなど、スポーツ界においてさまざまな取り組みを展開している。
大きな補強を行った硬式野球部のJABA公式戦初陣は、3月6日から始まる東京スポニチ大会。チーム史上2度目となる都市対抗野球大会、日本選手権への出場を目指す。
▼新入団選手一覧▼
【投手】
※19 森崎 達也 大分南高ー東北公益分科大(右/右)
28 鶴田 克樹 下関国際高ー東京農業大(右/右)
41 清水 敬太 朝霞西高ー作新学院大(右/右)
43 蛯沢 岳朗 三沢高ー東北福祉大(右/右)
46 谷内 隆悟 鳥羽高ー同志社大(左/左)
47 祝原 光希 阪南大高ー福井工大(左/左)
48 河北 将太 浦和学院高ー東洋大(右/右)
※58 高野 圭佑 呉工業高ー四国学院大(右/右)
【捕手】
27 山村 航大 大田高ー國學院大(右/右)
38 角田 康生 横浜高ー白鴎大(右/右)
※44 大向 勇成 八戸学院野辺地西高ー八戸学院大(右/左)
【内野手】
12 中島 将喜 前橋商業高ー武蔵大(右/左)
15 柳澤 真平 日本大学第三高ー日本大(右/左)
31 吉田 元登 東海大相模高ー東海大(右/右)
35 伊藤 大智 盛岡大付属高ー東北福祉大(右/右)
39 大塚 璃音 青藍泰斗高ー白鴎大(右/左)
※66 内田 靖人 常総学院高(右/右)
【外野手】
※30 若松 聖覇 島原中央高(左/左)
32 杉本 直希 花咲徳栄高ー明星大(右/左)
36 宮脇 大地 大阪桐蔭高ー國學院大(右/左)
37 木下 将吾 静岡高ー法政大(右/右)
51 上崎 彰吾 青森山田高ー東日本国際大(右/左)
※=移籍選手