ここ数十年、メジャーへ挑戦する日本選手が急増している。カープからメジャーへと羽ばたいた選手はこれまで4人。ここでは、カープから海を渡った選手たちを紹介する。

 今回は、2010年代のカープを支えた背番号『18』・前田健太の奇跡を振り返る。

マツダスタジアムで登板する前田健太。NPBでは97勝67敗、防御率2.39の成績を収めた。

◆カープを支えた絶対的エースのメジャー挑戦

2020年にツインズへと移籍。今季、メジャーで8年目のシーズンを迎える。

 PL学園高から2006年ドラフト1位でカープに入団すると、2008年に一軍初登板を果たし9勝を挙げ頭角を表した。2010年、2015年に沢村賞を獲得。

 2015年にポスティングシステムを利用して、MLB挑戦を発表。2016年にドジャースへ移籍すると、1年目から開幕3戦目を任され、先発として初勝利を挙げた。同試合では、MLB初安打となるソロホームランも放っている。

 2020年にツインズに移籍すると、2021年の開幕投手を任された。同年9月にはトミー・ジョン手術を受けリハビリに専念。2023年シーズンは勝負の年となる。

【プロフィール】
前田健太(まえだ・けんた)
1988年4月11日生
2007年カープ(2006年高校生ドラフト1位)-2016年ロサンゼルス・ドジャース-2020年ミネソタ・ツインズ

広島アスリートマガジン2月号は、本誌初登場!秋山翔吾 2023年の覚悟』。さまざまな角度から秋山選手の“覚悟”に迫りました。2015年以来の登場となる、前田健太選手インタビューにもご注目ください!