鹿児島県を舞台に大学野球、社会人野球、プロを交えたカテゴリーを超えた交流戦「薩摩おいどんカップ」が2月23日に開幕する。

昨年8月に都内で開催された「薩摩おいどんカップ」開催会見の様子

 大会には、全日本大学野球選手権で優勝した亜細亜大、都市対抗野球大会を制したENEOSをはじめ、大学チーム18チーム、社会人15チームなど全33チームが参加する。ピックアップゲームと呼ばれるイベントカードにも注目だ。

 注目の対戦カードはピックアップゲームと呼ばれる『亜細亜大vsトヨタ自動車』や『慶應大vs亜細亜大』。また、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの三軍も大会参加を発表するなど、まさに、カテゴリーを超えた交流戦が実現することになった。

 おいどんカップならではの注目カードを、ピックアップして紹介しよう。

◆日本一決定戦! 『亜細亜大vsトヨタ自動車』
2022年社会人日本選手権で貫禄の優勝した名門トヨタ自動車に、強豪ひしめく東都大学リーグを勝ち抜き、大学野球日本選手権を制した亜細亜大が挑む、おいどんカップ一番の注目カード。それぞれの意地とプライドをかけた戦いに注目だ。

◆薩摩で神宮対決!『慶應大vs亜細亜大』&『法政大vs中央大』
明治神宮球場を本拠地としてハイレベルな戦いを繰り広げる、東京六大学リーグと東都大学野球リーグ。おいどんカップでは舞台を鹿児島に移し激突する。プロ野球をはじめ名門社会人野球チームにも多く選手を輩出するチーム同士の、ハイレベルな戦いも見どころ。

◆頭脳派軍団×若鷹軍団『東京大vs福岡ソフトバンクホークス(三軍)』
『大学生vsプロ』の戦いも薩摩おいどんカップの見どころの一つだ。誰もが認める学力ナンバー1の東京大が、地元九州が誇るプロ野球・ソフトバンクの三軍に挑む。近年ではプロ野球や名門社会人チームへも選手を輩出するなど、確実に実力を付けてきた東京大。若鷹軍団をどこまで追い詰めることができるか?

◆地元チームも登場!『鹿児島ドリームウェーブvs JFE東日本』
鹿児島県選抜として結成された鹿児島ドリームウェーブは、地元に愛され、地域に根ざしたチームを目指す社会人野球クラブチーム。対するは、2019年に都市対抗野球で優勝を果たす経験を持つ社会人野球の強豪・JFE東日本。地元鹿児島でドリームウェーブが、どんな野球を展開するかが楽しみだ。

 大会は栃木ゴールデンブレーブスで活躍中の川﨑宗則選手(姶良市出身)がアンバサダーを務め、アテネ五輪女子ソフトボール監督の宇津木妙子氏らがゲストとして登場する試合も予定されている。また、試合だけでなく、野球振興の取り組みとして、野球教室やソフトボール教室なども開催される。

 「薩摩おいどんカップ」は3月12日まで開催され、鹿児島市・平和リース球場、薩摩川内市・薩摩川内市総合運動公園野球場、日置市・伊集院総合運動公園野球場、姶良市・ビーラインスポーツパーク姶良野球場の4会場で開催される。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催で野球ファンの注目度が上がる中、九州・鹿児島も野球で熱く盛り上がる。