オープン戦も順調にこなし、いよいよ2023年シーズン開幕も目の前。各ポジション争いも佳境を迎える中、やはり外国人選手枠にも注目したい。記憶に残る選手、記録を残した選手、数々の名選手たちが球場を涌かせてくれた。

今季も活躍が期待されるドリュー・アンダーソン。先発ローテーションの一角を狙う。

 今回は海を渡りジャパニーズドリームを成就させた投手の名助っ人たちの記憶を数字で振り返ってみよう。

 1993年まで外国人枠が2人だったこともあり、野手中心の補強だったカープ助っ人陣。その扉をこじ開けたのはカープアカデミー出身のチェコだった。台湾球界を経て、1995年に本格デビューを果たすと、28試合で15勝8敗、防御率2.74の大活躍。ド派手なガッツポーズと背番号「106」は語り草になっている。

 1998年に来日したミンチーも好投手だった。変化球を生かした打ち取るピッチングでイニングイーターの役割をこなし、ロッテ移籍後の2001年には最優秀防御率に輝いている。

カープをはじめ西武、ソフトバンクなど日本の各球団で抑えとして活躍したデニス・サファテ

 2008年に入団したシュルツは中継ぎのスペシャリストとして活躍。このあたりから手薄なリリーフ陣を助っ人で補う戦略が機能し始めた。セーブ数で断トツの1位に立っているのはミコライオだ。2012年に入団すると、サファテから守護神の座を奪取。205センチの長身から投げ下ろす、外国人投手ならではの快速球を武器に3年間で73セーブを挙げた。3連覇に貢献したジャクソンの活躍は、助っ人リリーフ陣が伏線を敷いた結果でもあると言える。

 近年の先発投手ではルイス、バリントン、ジョンソンがランキングを席巻。ルイスはわずか2年の在籍ながら、両年ともに最多奪三振を獲得し、歴代3位の奪三振数に食い込んでいる。

 バリントンは総合力が高く、4年で40勝。2013年には初のCS進出の原動力になった。アメリカ時代はMLBドラフト全体1位にも関わらず、5年で26登板1勝9敗の記録に終わっていたが、日本で大化けを果たした。

【歴代勝利数BEST5】 
1位:K.ジョンソン(2015〜2020)57勝
2位:バリントン(2011〜2014)40勝
3位:ミンチー(1998〜2000)29勝
4位:シーツ(2008〜2009)26勝
5位 チェコ(1995〜1996)19勝

【歴代セーブ数BEST5】 
1位:ミコライオ(2012〜2014)73セーブ 
2位:サファテ(2011〜2012)44セーブ 
3位:フランスア(2018〜2022)32セーブ 
4位:ベイル(2010)31セーブ 
5位 シュールストロム(2001〜2002)11セーブ

【歴代奪三振BEST5】 
1位:K.ジョンソン(2015〜2020)624奪三振 
2位:バリントン(2011〜2014)475奪三振 
3位:C.ルイス(2008〜2009)369奪三振 
4位:ベイル(2010)312奪三振 
5位:ミンチー(1998〜2000)259奪三振

 【歴代防御率BEST5】 
1位:ジャクソン(2016〜2018)2.10 
2位:ミコライオ(2012〜2014)2.43 
3位:フランスア(2018〜2022)2.51 
4位:シュルツ(2008〜2011)2.55 
5位:K.ジョンソン(2015〜2020)2.76

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