アメリカ、韓国、ベネズエラ、キューバ……。世界の野球強国と幾度もの熱戦を繰り広げてきた日本代表。日の丸を背負い、割れるほどの声援の中で、歴代のカープ戦士たちも国の威信と己のプライドをかけて戦った。

 ここでは、日本代表として活躍した歴代カープ選手を振り返る。今回は、2009年第2回WBCで日本代表に選出された石原慶幸を紹介する。

2023シーズンの日南キャンプで、坂倉将吾のスローイングを見つめる石原慶幸コーチ。

◆ブルペンから連覇を支えた第三捕手。投手陣を支える重要ポジションを担った石原慶幸

代表投手陣を支え、チームを連覇へと導いた“縁の下の力持ち”。

 2008年の石原は打撃が好調で、それまで倉義和とシーズンを通して併用されることが多かったが、この年は100試合でマスクを被った。

 翌年3月に開催された第2回WBCの日本代表に選出されたが、石原の打撃を期待してというよりも、球界屈指のキャッチングの上手さを評価されての代表入りであった。石原の役目は、ブルペンで投げ込む投手陣のモチベーションを最大限まで引き上げる第三の捕手。代表チームを陰で支えた連覇の立役者だ。

広島アスリートマガジン3月号は、WBC特集!『照準は世界一。栗林良吏、いざWBCへ!』。日本代表の一員としてWBCに出場する栗林選手インタビューをはじめ、世界の強豪国と戦ってきた石原慶幸コーチ、川﨑宗則選手のインタビューにもご注目ください!