3月6日からスタートした社会人野球・スポニチ大会。今季22選手の補強で注目されるエイジェックは神宮球場で行われた初戦で前年王者の東芝と対戦したが、打線が奮わず1対4と初戦を落とした。

 7日に行われる2戦目の王子戦に向けて、エイジェックの主砲・内田靖人選手は「投手陣を援護し、勝ちにつながる打撃を」と意気込む。初戦は四番の一振りで試合を決め勢いのある王子か、はたまた若い選手が中心のエイジェックか、この試合の見どころをお届けする。

内田の勝利を呼び込む一打に期待したい

 王子はルーキーながら、初戦に圧巻の打撃を見せた平野陽大に注目。平野の魅力はヒットゾーンの広さにある。東北福祉大時代はクリーンアップを担い、チームの全日本大学野球選手権、神宮大会への出場に大きく貢献した。スポニチ大会初戦となったTDK戦では3番を打ち、猛打賞を記録するなど打線の中心としての役割を十分に果たした。また、平野に続く4番の吉岡郁哉には一発が飛び出すなど、この中軸にエイジェックバッテリーがどう対抗するのかに注目したい。

 一方、エイジェック打線の注目は主将でリードオフマンの京橋幸多郎。東芝戦では初回に三塁強襲の内野安打を放つと、3番・高上竜己の一打で快足を飛ばし、一気にホームイン。続く第2打席も力強い打球をセンターに弾き返し、マルチ安打を記録した。東芝戦では打線のつながりを欠いたエイジェックだが、下野の機動力をきっかけに打線が上向きになることが期待される。

 東芝戦の敗戦により、決勝トーナメント出場のためには残り2戦2勝が最低条件となったエイジェック。王子戦で勝利を収め、勢いに乗ることができるか、はたまた決勝トーナメント進出に王子が王手をかけるか、どちらも譲れない熱戦になるはずだ。