アメリカ、韓国、ベネズエラ、キューバ……。世界の野球強国と幾度もの熱戦を繰り広げてきた日本代表。日の丸を背負い、割れるほどの声援の中で、歴代のカープ戦士たちも国の威信と己のプライドをかけて戦った。
ここでは、日本代表として活躍した歴代カープ選手を振り返る。今回は、WBC、WBSCプレミア12、東京五輪で日本代表に名を連ねた鈴木誠也を紹介する。
◆2023年WBCは無念の離脱も、日本の4番として打線をけん引
25年ぶりのリーグ優勝を果たした2016年のカープのなかで、入団4年目の鈴木は外野手としてレギュラーの座をつかんでいた。
打率.335、29本塁打、95打点という成績は、翌年の第4回WBCへ向けての日本代表に選出されるのに十分であった。しかし本戦では1本の本塁打を放つこともできず、打撃も不振。ペナント開幕前の開催といえど、不本意な成績で終わってしまった。
しかし鈴木はこの年からカープの四番に座り、三連覇の原動力となっている。