徐々に出場機会を増やし、今シーズンは自身初となるゴールもあげた大内梨央。

 FWとして得点に絡むプレーはもちろん「守備のスイッチ役」も担う大内が語るリーグ後半戦の手応えとは……。

シーズン後半はスタメン起用も増え、存在感を現した大内梨央

◆狙い通りだったWE初ゴール。“スイッチ役”として攻守に奮闘

─WEリーグ初ゴール、おめでとうございます(3月21日・新潟L戦、◯2ー1)。あの試合を振り返ってみていかがですか?

「あの試合では前半の早い時間に失点してしまったのですが、そんななかでもゴールにつながるチャンスシーンは何度かありました。あとは決め切るだけだと思っていたところに、自分にとって良いタイミングで柳瀬(楓菜)選手がクロスをあげてくれたので、得意な形で得点することができました」

─狙い通りだったということですか?

「はい。狙い通りでしたね」

─リーグ後半戦はスタメン出場が続いています。どのような役割を求められての起用だと受け止めていますか?

「やはり得点の部分です。そこは、FWとしても一番求められている役割だと感じています。あとはゴールを奪うために、どれだけボールに関われるかというところ。そしてもう一つは、守備の部分です。自分が守備のスイッチを入れる役割だというところも、強く意識するようにしています」

─サッカーを始めたころから、ポジションはFWだったのでしょうか?

「中学生の頃からはずっとFWです。得点を決めた瞬間が、やっぱりFWの魅力というか、おもしろさだと思います」

─リーグ前半と後半で、チームがもっとも変化したと感じている部分はどこですか?

「守備の部分だと思います。前半戦を外から見ていても感じていましたが、実際に自分が中に入ってやっていてもそれは感じました。今は守備のスイッチの部分で、チーム全員の意識が統一できていると思います」

─ここからは、プライベートな面についてお伺いしていきます。チームで仲が良い選手を一人あげるとしたら、どなたですか?

「一人ですか? うーん……最近は、松原優菜選手とよく遊んでいます。一緒にアウトレットやショッピングモールにお買い物に行くことが多いですね」

─いろいろなメディアで、動物のカバがお好きだとお話されていますが、その理由は?

「大学生の時に上野動物園で見て、一目惚れしました。諸説あるみたいですが、個人的にはムーミンもカバだと思っていて……あの見た目はもちろん、世界最強の動物と言われているところも含めて、大好きな動物ですね」

─最後に、 ファン・サポーターのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

「チームとしては、より上位を目指すためにも勝ち続けることが何よりも大切だと考えています。ここから1試合1試合、しっかりと戦って、勝ち点を積み上げていきたいと思います。個人としては、チームの勝利のために得点という形で貢献できるように頑張りたいと思っています。これからも、応援よろしくお願いします!」

《プロフィール》
大内梨央 おおうち・りお
1998年9月22日生/静岡県出身/FW
4歳からサッカーを始め、常葉大附属橘高を経て東洋大へ進学。在学中の2019年にはユニバーシアード女子日本代表に選抜された。2021年、S広島Rに加入。