昨季からの課題として挙げられているカープブルペン陣の安定感。カープOB・笘篠賢治氏は、ブルペン陣の柱として期待したい存在として2人の“中継ぎスペシャリスト”の名前を挙げた。

開幕一軍に名を連ねた今村猛。数々の窮地を乗り越え積み重ねてきた経験こそが最大の魅力だ。

◆「実力は実証済み! ブルペン再建の屋台骨となるリリーフのスペシャリストたち」

 明確な課題としてカープに残っているのが“中継ぎ・ストッパー”がなかなか固定できないという点です。本来であればフランスアにどっしり構えていてほしいところですが、練習試合を通して結果を残せなかっただけに、開幕からはスコットを守護神に据えていくことが予想されます。

 首脳陣としては戦略上守護神を固定したいところですが、今季を戦う上で一人の投手に固執するのは厳しいのではないでしょうか。というのも、今季は120試合制なだけに1試合の重みがこれまで以上に強く、開幕でつまづいてしまうと苦しい戦いを強いられることが予想されます。

 当然スコットが抜群の投球を見せてくれれば良いのですが、万が一のことを考えると、今季に限って言えばストッパーを日替わりで変えていく形もありなのではないかと個人的に感じています。その日のストッパーを務めてほしい投手に試合前に伝えれば気持ちの準備もできるはずです。

 また外国人投手や若手投手はどうしても調子の面で不安定な部分があることは否めません。そういう意味では今村猛投手、中﨑翔太投手の経験豊富な2人がシーズン通して投げてくれれば非常に心強い存在になるはずです。2人とも若くから活躍しているだけに貫禄はありますが、まだまだ老け込む年齢ではありません。他の投手の追随を許さない圧倒的な成績で再び存在感を見せつけてほしいですね。