佐々岡が背負ったエースの証『背番号18』は、前田健太から森下暢仁へと受け継がれている。

◆『精密機械』北別府 学
高校時代は、全国では無名の投手だったが、カープスカウトの慧眼により見出され1975年のドラフト1位で入団。ストレートだけではプロの世界では生きていけないと、天性の才能と努力とで、抜群のコントロールと多彩な変化球を身につけカープのエースへと昇り詰めた。球速だけではない、打者との駆け引きとコントロールで勝負していく投球スタイルは、プロ野球の面白さとレベルの高さを教えてくれた。通算213勝、11年連続2桁勝利は、その実力の証。

1957年7月12日生、鹿児島県出身。ドラフト1位(1975)-広島(1976-94)。213勝141敗5セーブ、防御率3.67。最多勝2回(1982、86年)、最優秀防御率1回(1986年)、最高勝率3回(1985、86、91年)、沢村栄治賞2回(1982、86年)ほか

◆『100勝100セーブ』佐々岡 真司
伸びのあるストレート、キレのあるスライダーを武器にカープの背番号『18』を受け継いだ佐々岡。先発、抑えどちらでも投げえられるタフな身体を武器に、1990年代のカープを支えた一人。プロ野球史上8人、カープでは江夏豊、大野豊とともに100勝100セーブを達成した偉大なエースだ。

1967年8月26日生、島根県出身。ドラフト1位(1989年)-広島(1990-2007年)。138勝135敗戦106セーブ、防御率3.58。最多勝1回(1991年)、最優秀防御率1回(1991年)、沢村栄治賞1回(1991年)、最優秀選手1回(1991年)ほか

◆『背中でチームを牽引』大瀬良 大地
その人柄もさることながら、実力でもカープ投手陣を引っ張る大瀬良。近年はケガによる離脱も増え、なかなか思うような1年を過ごすことができてはいないが、やはりチームの大黒柱として頼りになる存在だということは間違いない。偉大なるレジェンドエースたちの後を追って、今シーズンこそ大奮闘の活躍を期待したい!

1991年6月21日生、長崎県出身。ドラフト1位(2013年)-広島(2014〜)。77勝58敗2セーブ。防御率3.55(2023年6月19日現在)。最多勝1回(2018年)、最高勝率1回(2018年)、新人王(2014年)、最優秀バッテリー賞1回(2018年 捕手:會澤翼)ほか