80年を超えるプロ野球の歴史の中でも、一握りの選手しか達成することができない節目の記録。選手たちが熱い闘志で球史に名を刻むその瞬間に、立ち会う準備はできているか‼️(記録は6月28日現在)

秋山翔吾にはNPB通算2000本安打を、菊池涼介と共に目指して欲しい

◆『通算100本塁打』 松山竜平 會澤翼 田中広輔

 3選手が挑むのは、100本塁打の大台。これまで307人のプロ野球選手が達成し、2023年では楽天の島内宏明が記録している。カープ3選手とも、出場機会が減ってきているとはいえ、能力的には十分に達成を期待できる記録だ。特に、残り18本に迫っている松山竜平の代打出場の際には、一発をとことん狙って欲しいというのもファン心理。3選手とも100号目はぜひマツダスタジアムで!
松山竜平 現在:82本塁打 達成まで:18本塁打
會澤翼 現在:72本塁打 達成まで:28本塁打
田中広輔 現在:65本塁打 達成まで35本塁打

◆『通算100ホールド』 一岡竜司 あと16!​

 力のあるストレートと落差のあるフォークを中心に勝負する右腕。カープに移籍後、2017、18年には自己最多の59試合に登板するなど安定した投球でリリーフ投手として勝利の方程式の一角を担い、リーグ3連覇にも大きく貢献した。近年はケガの影響で一軍での登板が減っているが、昨シーズンは4年ぶりに勝利投手となり、通算100ホールドポイントも達成。今シーズンは本格的な復活とともに100ホールドへの期待がかかる
現在:84ホールド 達成まで:16ホールド。

◆『通算150盗塁』 田中広輔 あと21!​

 フルイニング出場を続けていた2017年には通算35盗塁で盗塁王に輝き、翌年もリーグ2位の32盗塁を記録した。僅差の場面でも失敗を恐れずにスタートを切り、次の塁を狙う姿勢は対戦相手にとって脅威。近年は膝のケガなどで出場機会が減っていたが、今シーズンは5月までに3本塁打を放つなど再起に燃える。機動力野球の復活を掲げるチームの中で、再び塁上を駆け回り、相手チームを翻弄する姿を見せたい。
現在:129盗塁 達成まで:21盗塁。

◆達成!『NPB通算1500安打』 菊池涼介 秋山翔吾

 菊池涼介:2012年のルーキーイヤーから一軍に定着した守備の名手は、優れたバッティング技術でもチームを牽引。2014年にはリーグ2位となる188安打を放つなど、レギュラーとして安打を量産し続け、12年目となる今シーズン4月27日に1500安打を達成した。そのうち8シーズンで10本以上のホームランを放っている。俊足を生かした内野安打、豪快なホームラン、チームのピンチを救う最高峰の守備など、巧みなプレーの数々から目が離せない。

 秋山翔吾:類まれなバットコントロールと勝負強さで、首位打者1回、最多安打4回を誇る日本の安打製造機。2015年に放った216安打は、現在もNPBのシーズン最多安打記録として燦然と輝く。日本球界復帰2年目となる今シーズンは開幕から絶好調で、NPB11年目の今年5月16日に、NPB通算1500安打を達成した。堅実なプレースタイルはチームに安定感を与え、カープの中核としての活躍に、5年ぶりのリーグ優勝へ向けた期待が高まる。

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