7月29日、ぶんちゃんしまなみ球場で、第105回 全国高校野球選手権記念広島大会の決勝戦、広島商 対 広陵 の試合が行われた。伝統校同士の対決となった決勝戦は、広陵が3-2で勝利し、5年ぶり24回目の優勝を決めた。

優勝を決め抱き合って喜ぶ広陵ナイン

 105年の歴史の中で、今年の広島大会決勝は広島商 対 広陵の伝統校同士の対決となり、試合前から、全国でも注目が集まる決戦となった。

 大会前の下馬評通り、プロ注目の真鍋慧を中心とした広陵は危なげない試合運びで、決勝へ駒を進めた。一方の広島商も準決勝で強豪・広島新庄を逆転の末に破り、勢いそのまま甲子園へと突き進む万全の準備で決勝に臨んだ。

 1回裏センターへの犠牲フライで1点を先制したのは広陵。しかし2回表に広商が無死一、三塁から併殺の間に1点を返し試合を振り出しに戻した。その後、3回裏に広陵は、一死満塁から、5番只石寛太のセンターへの2点適時打でリードを奪った。3回以降は広陵先発・高尾響、広商・桝上空人ともに、相手打線を封じ込め、テンポの良い試合展開が続いた。

 試合が動いたのは7回、一死二塁の場面で広商・桝上の適時打で3対2と1点差に追いつき、なおも一死一塁とするが、ここは広陵・高尾が踏ん張りショートへの併殺打で後続を断ち切った。このリードを高尾が守り切り、広陵が5年ぶり24回目の優勝を決め、春夏連続となる甲子園の切符を手にした。

 両校が決勝で顔を合わせたのは、105年で9度目。これまで4勝4敗と互いに譲らなかったが、これで広陵が一つ勝ち越す形となった。

 夏の甲子園『第105回 全国高校野球選手権大会』は、8月6日(木)に、阪神甲子園球場で開幕する。