H.C.栃木日光アイスバックスは12月10日KOSÉ新横浜スケートセンターで東北フリーブレイズと、悲願の全日本選手権大会制覇をかけた戦いに臨んだ。試合は一進一退の攻防戦の末、4-2でアイスバックスが制し、4大会ぶり3度目の全日本選手権大会制覇を達成した。

優勝を決め、抱き合い喜ぶH.C.栃木日光アイスバックスの選手たち。

 試合は序盤から動いた。第1ピリオドは相手の反則で1人多いパワープレーのチャンス。アイスバックスを象徴する細かいパスワークがつながり、ゴール前で今季絶好調の古橋真来が叩き込み1点を先制。前大会王者相手に幸先の良いスタートを切った。同点で迎えた第2ピリオドでは、またも古橋がゴールキーパーに当てて流し込む技アリの1点を叩き出し、再びリードを奪った。

 一進一退の攻防を見せた試合は2-2の同点のまま最終第3ピリオドへ突入した。東北フリーブレイズの猛攻をベテランGK福藤豊がしのぎ、味方の反撃を待つ。3ピリオド9分36秒にまたもパワープレーのチャンス。その直後に攻勢を仕掛けると、前日の準決勝で決勝点を叩き込んだ寺尾勇利のミドルレンジからのシュートをゴール前で磯谷奏汰が角度を変え、3度目の勝ち越しに成功した。

 アイスバックスファンが悲願の優勝を目の前に固唾を吞み見守る中試合時間残り51秒、GKを上げ6人攻撃を仕掛けてきた東北フリーブレイズから自陣でパックを奪い、大椋舞人が無人のゴールへ流し込み4-2とさらに差を広げた。最後は反撃を許さず、試合終了のブザーと共に会場は歓喜の渦に包まれた。

大会ぶり3度目の全日本選手権大会制覇を達成したH.C.栃木日光アイスバックス。

 「全日本選手権を制覇する」とシーズン前から目標を掲げていた藤澤悌史監督は、次なる目標であるリーグ制覇に向けリンクを後にした。

◆日光アイスバックスタイトル受賞者
最優秀選手 福藤 豊 (H.C.栃木日光アイスバックス)
ベストGK 福藤 豊 (H.C.栃木日光アイスバックス)
ベストDF 佐藤大翔 (H.C.栃木日光アイスバックス)
ベストDF 佐々木祐希 (H.C.栃木日光アイスバックス)
ベストFW 古橋真来 (H.C.栃木日光アイスバックス)
ベストFW 寺尾勇利 (H.C.栃木日光アイスバックス)