◆目標は一軍での50試合登板

 飛躍の2年目を迎えるにあたり、シーズン後のオフには中﨑翔太、塹江敦哉と合同自主トレを行なった。その中で中﨑から、さまざまな場面での体の使い方を教わうなど、レベルアップに励んできた。

 今季、同じ大卒即戦力投手として森下暢仁が加入しただけに、少なからず焦る気持ちもあるだろう。だが、「焦ってケガをすることが一番ダメ」と逸る気持ちを抑え、来たるべき一軍登録の日に向けて真摯に練習を積み重ねてきた。

「直球は自分が一番自信にしていることなので、誰にも負けたくないという気持ちがあります。中継ぎや先発、どこで投げるかは分からないですけど、昨年と同じ中継ぎなら一軍で50試合は登板したいと思います。昨年は25試合だったので、その数字だと物足りないので倍はいきたいですし1年間、一軍に帯同できるように頑張りたいと思っています」

 カープの今季最大の課題が、リリーフ陣の再構築であることは間違いない。抑えのスコット、今村猛が登録を抹消されるなど、いまだ勝利の方程式が定まっていないのが現状だ。そうした中で首脳陣が島内に期待するのは、“勝ち試合”での中継ぎ登板だろう。昨季、屈辱を味わった本格派右腕が、類まれなる直球を武器に勝負の2年目シーズンに臨む。