昨年の都市対抗野球で、悲願の初勝利を成し遂げたエイジェック野球部。今年は17名の個性豊かな新人選手を迎え、総勢49名で戦う。今回、新人選手の中から、経験豊富な強打者と守備の名手に話を聞いた。
◆和田泰征内野手 「目標は社会人ベストナイン」
習志野高時代は甲子園準優勝を果たし、東京農業大では主将として31年ぶりとなる東都1部昇格に導いた強打の内野手は「緊張することがない」と語る強心臓の持ち主。社会人でも試合を決める一打に期待がかかる。
―和田選手の勝負強いバッティングは、どのようにしてつくり上げられたのでしょうか?
「高校に入るまで毎日、父とティーバッティングをしてきました。バットを振った量が自信になっています。試合の中でも緊張することがなく、相手に向かう気持ちを持ちつつも、楽しんで打席に立てています。野球はチームスポーツなので、ミスがあっても仲間がカバーしてくれるとか、最後にはどうにかなるという風に考えているので、緊張しないのかもしれません」
―大学時代はキャプテンとして2部優勝、1部昇格を経験しました。まとめる立場としてどのようなことを意識しましたか?
「気配り目配りというところはもちろんですが、選手一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取って、監督が言いたいことや、選手に望んでいることを伝えるように心がけていました」
―社会人野球での目標を教えてください。
「中軸を打ってサードを守るのが理想ですが、まずはチームに必要とされる選手になることです。個人としては社会人ベストナインや個人タイトルを1回でも多く獲得できる選手になりたいです」
【プロフィール】
和田泰征(わだ・たいせい) 内野手/右投左打
習志野高ー東京農業大ーエイジェック
◆小吹悠人内野手「どんな体勢でもアウトにする華麗な守備」
日本体育大では下級生時からショートを守り、広い守備範囲と強肩を活かしたスローイングで幾多のピンチを救ってきた。大型ショートの華麗な守備に期待。
―小吹選手と言えば守備というイメージですが、その中で一番のアピールポイントはどこですか?
「どんな体勢からでもアウトにできるスローイングの確実性です。小さい頃から毎日壁当てをして、常にボールを投げていたので、自然と肩が強くなりました。今はキャッチボールの中で、わざと悪い体勢から相手の胸に投げることで感覚をつかんでいます」
―試合の中で意識していること、心掛けていることはありますか?
「相手バッターのスイングの形、投手に出たサインを確認して、次に来そうな打球を想定しながら、自分で守備位置を1球ごとに変えています」
―社会人野球での目標を教えてください。
「個人としては一年でも長く野球を続けるということを考えていて、まずは今年一年目からショートのレギュラーになりたいと思っています。チームとしては、都市対抗、日本選手権と社会人野球の二大大会に出場する、またそこで優勝を目指すという目標があるので、その中で自分の役割を果たせるように頑張りたいです」
【プロフィール】
小吹悠人(こぶき・ゆうと) 内野手/右投右打
山梨学院高ー日本体育大ーエイジェック