3月24日に日光霧降アイスアリーナで日光アイスバックス対横浜グリッツの今季最終戦が行われ、今季最多となる1,635人が会場へ駆けつけた。日光アイスバックスは3点ビハインドを逆転し、7対5で勝利を収めた。

この日ハットトリックを決めた、アイスバックス磯谷奏汰

 前日の試合で、1対8と大量得点を許したアイスバックスは、第1ピリオドで3失点と、序盤は嫌なムードが漂っていた。しかし、迎えた第2ピリオドで、相手の反則により、アイスバックスが1人多いパワープレーのチャンスが訪た。そこを逃さず、21分32秒に相馬秀斗のシュートを出口圭太がチップで角度を変えゴール。続けて32分05秒に再び訪れたパワープレーの場面で、再び相馬秀斗がゴール前へ鋭いパスを出し、出口圭太が合わせてゴールを決めた。

 第3ピリオド、2点を追加されて残り時間は10分。アイスバックスは2対5と3点を追う展開の中で、出口圭太が石川貴大のシュートを合わせてハットトリックを達成。さらに、横浜を追いかけるアイスバックスは、51分06秒に磯谷奏汰が鋭いシュートを放ち、グリッツのゴールをこじ開けて4対5と1点差まで詰め寄った。

 この試合展開に、会場に訪れたファンたちは盛り上がりを見せ、流れは完全にアイスバックスに向いた。この熱気を味方にしたアイスバックスは、54分36秒に清水怜のアシストに佐々木祐希が強烈なワンタイムシュートを突き刺し、見事同点に追いついた。残り時間2分で延長かと思われたが、アイスバックス磯谷奏汰が相手4人に囲まれながらも高い技術で突破し、倒れながら放った技ありのスーパーゴールで逆転に成功した。

 その後、グリッツはGKも下げ、6人で攻撃を試みるも、アイスバックスがパックを奪い、最後は磯谷奏汰がゴール。出口圭太に続き、この日2人目となるハットトリックを決めて試合終了。アイスバックスは7対5の大逆転で最終戦を勝利で飾った。

 アイスバックスは、今季4位の成績でシーズンを終えたが、来シーズンに向け、期待の持てる最終戦であったことは間違いないだろう。

①21分32秒 ゴール 出口圭太(アシスト1 相馬秀斗、アシスト2 寺尾勇利)
②32分05秒 ゴール 出口圭太(アシスト1 相馬秀斗、アシスト2 大椋舞人)
③49分22秒 ゴール 出口圭太(アシスト1 石川貴大、アシスト2 阿部泰河)
④51分06秒 ゴール 磯谷奏汰(アシスト1 大椋舞人)
⑤54分36秒 ゴール 佐々木祐希(アシスト1 清水 怜、アシスト2 伊藤俊之)
⑥58分11秒 ゴール 磯谷奏汰(アシスト1 大椋舞人、アシスト2 宮田大輔)
⑦59分20秒 ゴール 磯谷奏汰(アシスト1 寺尾勇利、アシスト2 大椋舞人)