シーズン序盤は苦しんだものの、昨シーズン同様、勝率5割ラインを保って交流戦に突入した新井カープ。夏場に向けて期待のふくらむ2年目の新井カープの序盤戦を、OB・大野豊氏が独自の目線で解説する。(全3回/3回目)

大砲としての期待がかかる末包昇大

◆2年目監督にかかる期待は大きい。勝率5割以上で交流戦へ

 昨シーズンは勝率5割で交流戦に入り、そこから順位を上げていきました。今年も5割以上を保って交流戦に入ることができましたから、昨年以上の結果も大いに期待したいところです。新井貴浩監督2年目となるシーズンに、期待をしているファンも多いはずです。二軍で調整中の外国人選手たちが一軍に上がってきて起爆剤となり、打線が活発につながり、点が取れるようになってくればより理想的です。

 そしてさらに、打線がつながるなかで、1発のある選手が出てきてくれれば、得点につながる確率もさらに高くなります。末包昇大や田村俊介といった期待の選手たちがここから調子を上げてくれば、チームの雰囲気も変わってくるでしょう。

 若い選手に限らず、各々が自分の課題をどう解消していくか、そしてそこから成長していくか。なかなか結果を出せていない選手たちに対しては、そこを伸びしろと捉え、期待して注目したいと思います。