◆打点はチームで一番の数字を残したい

― 地元での試合日には試合前後にそれぞれ200から300球のスイング量をこなしても、出口は見つかりませんか?
「正直、『これだけやってもダメなのか』と思うこともあります。ただ最近は野村監督から『やり過ぎも良くない』と言われ、回数を調整するようになりました」

― 昨年1年の疲労や、オフのトレーニングなど体力面での影響はないのですか?
「昨季は良い感覚を得られていたので、たくさん振っておこうと思えた部分もあります。でも今季はこの状態で振り続けても悪くなる一方だなと感じるので、切り替えるようにしています。ただ、全てが初めてのことばかりできつかった昨季と比べたら今季の方が肉体的には楽ですよ。体力だけが取り柄ですからね」

―  打席の中ではあれこれ考えずに配球のことだけを頭に入れておけばいいのではないですか?
「それが今、できないんですよね。『せーの』って口に出して言いながら振るくらいの覚悟でいいのかもしれませんね(苦笑)」

― ここまでの成績をどのように感じますか?
「守備率が断トツで悪いので、改善させたいです。打席では得点圏で打席が回ってきたときにはより集中力を高めるようにしていますし、もっと打点を挙げたいですね。」

― 昨季1割台だった得点圏打率は、ここまで.261の成績となっています。
「まだまだですが、得点圏での打席の方が頭を整理しやすいですし、感覚が分かってきたところもあります」

― 今季、何を残したいと考えていますか?
「今季に限っては何かひとつでも向上できればと思っています。ひとつ挙げるとすれば、やはり打点ですね。今季はチャンスで回ってくる場面も多いですし、打点はチームで一番の数字を残したいと思っています」