─ その頃からプロ野球選手になりたいと思っていたのですか?
「祖父から、『どうせやるならプロ野球選手を目指して野球をやりなさい』と言われていたこともあって、ずっと『将来はプロ野球選手になりたい』と思っていました。小さい頃は前田健太投手が好きでしたが、高校に入ってからは同じキャッチャーで高校の先輩である小林誠司さん(巨人)を目標にやってきました」

─ 広陵高校では素晴らしい活躍をされました。進学した理由を聞かせてください。
「中学2年生のときに、中井先生(哲之・野球部監督)が自分の試合を観に来ていただき、そのときに初めてお話しさせていただきました。冬休みだったので僕はたまたま髪を伸ばしていたのですが、中井先生から声をかけられた最初の言葉が『坊主にしてこい』でした(苦笑)。話をする中で中井先生の雰囲気だったり、目つきだったり、僕自身感じるものがあって、広陵高校で野球をやりたいと思って進学を決めました」

─ 中村選手にとって中井監督はどんな存在ですか?
「やはり恩師という存在です。中井先生がいなければ広陵高校に入れませんでしたし、今こうしてカープに指名していただくこともなかったと思っています。中井先生からは『男として真っ直ぐに正直に生きろ』という言葉をいただいたのですが、僕にとって一番印象に残っている言葉です」