◆将来的な目標はトリプルスリー

─ 中村選手といえば2017年夏の甲子園で大会新記録の6本塁打を放ち、一気に名前が全国区となりました。
「ホームランは『1本打てたらいいな』と思っていたくらいなので、まさかそんなに打てるとは思っていませんでした。自分一人の力では打てないですし、改めて控えの選手のみんなの大事さと、チームで一丸になる大切さを学んだ期間でした」

─ 打撃が注目されましたが、捕手としてのこだわりはあるのでしょうか?
「自分は打撃よりも守備の方に自信を持っています。甲子園でホームランを6本打ったことよりも、肩と守備で貢献できたと思っています。捕手としては投手とのコミュニケーションと信頼関係を大事にしています。技術的には投手が信頼して投げるリードなど、捕手として最高の部分をいつも求めて練習してきました。また、肩も自信があります。高校ではウエイトトレーニングはやらず、体幹トレーニングをメインにこなしてきました。鍛えていく上で強い球を投げる練習をする中で肩が強くなっていったと思っています」

─ 打撃と守備ではどちらが好きですか?
「やはり守備が好きです。試合ではバッテリーが大部分を占めると思っていますし、勝たなければ意味がありません。個人的に結果を出しても負けてしまっては意味がないと思っています。やはり守るという部分を大事にしたいです」

─ 将来的にどんなプロ野球選手になっていきたいですか?
「まずは周囲の方に愛されて、チームに必要な、人間的に信頼される選手になっていきたいです。1日でも早く一軍に上がって、結果的に新人王、将来的には自分の目標であるトリプルスリーを達成できる選手になりたいと思っています」