◆求められる先発陣の粘り

 投手陣に関しては、開幕前から指摘していたようにリリーフ陣の不安定さが目立っています。中でも抑えは指名されたスコットが早々と戦線を離脱。なかなかセーブが記録される試合を生み出せていません。勝ちパターンのリリーフ陣をつくることが課題だったんですが、それができなかったのが開幕から1カ月の成績につながっているのだと思います。

 大瀬良が開幕から2試合連続で完投勝利を収めましたが、リリーフ陣の状態を考えれば少なくとも4回、5回までは可能な限り失点を防ぎたいところです。ジョンソンで星を落としているのは誤算ですが、森下も良い投球を見せてくれていますし、あとは床田と遠藤がこの先どれだけ頑張るかがポイントになってくるでしょう。

 それにしてもリリーフ陣は当初の想定から、がらりと陣容が変わってしまいました。新外国人の二人がなかなか機能せず、3連覇に貢献した投手もいない。本当に異常事態だと思います。佐々岡監督の思いとしては、これまで貢献してきた投手たちでリリーフ陣を再構築したいという思いもあるでしょうけど、思い切って新しいリリーフ陣をつくりあげていくことも必要になってくるかもしれません。