サッカーJ1のアビスパ福岡が2024年シーズンのホーム最終戦となる11月30日の浦和戦で、今季クラブ最多入場者数更新(今季最多は15,880人)を目指す活動を行なっている。
アビスパ福岡は昨シーズン、ルヴァン杯初優勝でクラブ初タイトルを獲得するなど、福岡に歓喜をもたらした。観客数増が期待された2024シーズンだったが、今季ホームの1試合平均入場者数はJ1リーグ最小の9178人と観客数の伸び悩みが続く。そこでクラブは、ホーム最終戦のスポンサーであるエイジェックと、福岡大学、九州産業大学、中村学園大学、久留米大学の福岡県内4大学と産学連携の取り組みとして、集客を図る活動をしている。
10月5日には本拠地・ベスト電器スタジアムで『産学連携キックオフミーティング』が実施され、4大学の学生約60人、クラブスタッフ、さらに現役選手であるDF田代雅也も参加。学生からは女性を中心とする新規ファン層の拡大や、久留米市周辺などの福岡県南部エリアからの来場者増など、様々な意見が飛び交うなど熱い議論が展開された。ミーティングに参加した田代は「アイデアが面白くて活力になりました。多くの方に来てもらい、最高の雰囲気をつくっていただきたい」と最終戦の観客数増に期待を寄せた。また、活動はX(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどSNSで『ベススタ埋めたいPJ』と題し、学生たちが中心となってプロジェクトの様子が発信されている。
チームは11月3日、ホームで開催された柏戦で勝利してJ1リーグ9位に浮上。今季残り3試合を残してJ1残留を確定させた。かつて5年周期でJ1昇格、1年での降格を繰り返してきたが、長谷部茂利監督が就任後は2021年からJ1残留を継続。来季は5年連続となるJ1での戦いとなる。
リーグ戦は残り3試合。昨季を上回る順位でのフィニッシュ、そして今季限りで退任する長谷部監督のホーム最終戦を勝利で送り出すべく、クラブ・スポンサー・学生が一体となって、満員のホーム最終戦開催を目指す。