ドラフト会議で未来の若鯉に注目が集まる一方で、チームを去る男たちがいる。故障に苦しんだ選手、出場機会をつかみ取れなかった選手・・・苦しみながら戦い続け、今季限りでチームを去るカープ選手の生き様を振り返る。
◆経験豊富な左腕として現役ドラフトで入団/戸根千明
2022年に初めて開催された『現役ドラフト』。その一期生として広島に入団したのが戸根千明。戸根は石見智翠館高ー日本大を経て、2014年ドラフト2位で巨人に入団。プロ1年目の2015年から中継ぎで46試合、2年目に42試合に登板。その後、登板機会を減らしていたが、現役ドラフト初年度にカープに移籍した。
経験豊富なタフネス左腕として期待され、移籍1年目の2023年シーズンに開幕一軍入り。中継ぎとして1勝0敗5Hをマークしたものの、24試合の登板に終わっていた。節目のプロ10年目となる2024年シーズンだったが、一軍登板はなし。期待されたベテラン左腕が無念の戦力外となった。
戸根千明(とね・ちあき)
1992年10月17日生、32歳
石見智翠館高ー日本大ー巨人 (2014年ドラフト2位)ー広島 (2023年〜)
<通算成績 ※巨人時代を含む>
182試合/6勝2敗/3セーブ/23ホールド/勝率.750/投球回数180.1回/被安打156/被本塁打22/与四死球111/152奪三振/自責81/防御率4.04