プロ4年目のカープ坂倉将吾が、攻守両面で存在感を示している。8月2日に行われた巨人戦(東京ドーム)では7番・捕手でフル出場を果たし2塁打を2本を放ち、守っては好リードで遠藤淳志のプロ初完投勝利をアシスト。少ない出番ながらも、着実に結果を残しつつある。

一軍の舞台で持ち味の打撃が開花しつつある坂倉将吾選手。

 2016年にドラフト4位でカープに入団した坂倉は、プロ1年目の2017年から非凡な才能を随所で見せていた。ウエスタン・リーグで99試合に出場し、打率はリーグ2位の.298をマーク。ファーム日本選手権では試合を決める3ランを放ち、MVPにも輝いている。

「コーチからは『若いカウントから強く振れ』とずっと言われていました。調子が悪いと消極的になりがちですが、調子が悪くても積極性は忘れないようにしていました」

 持ち前の打撃力を買われ、シーズン後半には一軍昇格を果たしプロ初安打も記録した。カープの高卒新人捕手が一軍公式戦で安打を放ったのは、1965年の衣笠祥雄氏以来2人目。2000年以降、1年目に一軍昇格を果たした高卒野手が鈴木誠也、小園海斗だけという事実が、坂倉の潜在能力の高さを如実に示している。