── なぜ投球フォームを変えたのですか?
「感覚が良かったからです。またプレートを踏む位置は、打者の方から『一塁側を踏んで投げたら打ちにくいかもしれないよ』と言われたことがきっかけです」

── 投球を見てすごいと思った先輩投手はいますか?
「今一軍で活躍されている遠藤(淳志)さんの球には驚きました。『1学年違うだけでこれだけ違うんだ』と、圧倒されました。あまりすごいと思い過ぎるのも悔しいんですけどね。遠藤さんは『俺、まだまだ球速出ないんだよね』とおっしゃっていましたが、腕の振り以上に球のスピードを感じましたし、歳が近いだけにすごく印象深いです」

── 今回はルーキーインタビューということで、田中投手のこれまでの野球人生についてもお伺いしたいと思います。まず、野球を始めたきっかけを教えてください。
「僕は3人兄弟の末っ子なんですが、2人の兄が野球をやっていたこと、特に一番上の兄の影響ですね。2人の兄が空手をやっていたので、自分も空手をやるつもりだったんですが、一番上の兄が空手を辞めて野球を始めた流れで野球をやることになりました。兄弟の中で自分だけが空手をやっていないんです」