サンフレッチェ広島レジーナは12日、元日本代表GKとして活躍した福元美穂が、岡山湯郷Belleへ完全移籍すると発表した。
福元は1983年生、鹿児島県出身。2011年に行われたFIFA女子 W杯優勝メンバーの一人であり、WEリーグ元年からサンフレッチェ広島レジーナに所属し、近賀ゆかり(今シーズン限りで現役引退を発表)とともに、精神的支柱としてチームを支えてきた。
福元はクラブを通じてコメントを発表。
「サンフレッチェファミリーの皆様、いつも温かいご声援をいただき、本当にありがとうございます。
今日は皆さんにご報告があります。
今シーズンをもって、レジーナで引退することを考えていました。しかし、心にずっと引っかかっている想いがあり、長い時間、その想いと向き合い、悩み続けていました。それは、15年間在籍していた『岡山湯郷Belle』への気持ちです。
高校を卒業してから長きにわたりお世話になり、成長させていただき、たくさん応援していただきました。私もクラブに全てを注いで頑張ってきましたが、さまざまな事情があり、シーズン途中で急に退団することになりました。辞めたこと自体には後悔はありませんが、応援してくださっていた方々にきちんと感謝を伝えることができなかったことが、心残りでした。
このまま引退してしまったら、私は一生後悔するのではと。考え抜いて出した答えが、『もう一度湯郷ベルのユニフォームを着て、感謝を伝えたい』というものでした。
私の想いを尊重し、背中を押して送り出してくれたクラブには、感謝の気持ちでいっぱいです。
サンフレッチェ広島というクラブは、人と人の想いを大切にしてくれる、本当に素晴らしいクラブです。私自身も、クラブやサポーターの皆さんに心から大切にしていただきました。だからこそ、移籍という形を選び、しっかりと感謝を伝えたうえで引退したいと決意しました。
この4年間は私のサッカー人生の中でも一番濃く充実した毎日でした。
そして、そんな毎日は沢山の方々によって支えられてきました。いい時も悪い時も共に戦い応援してくださる、ファン、サポーターの皆様、スポンサー各社の皆様、本当にありがとうございました。
これからも、ずっとずっとずっと、レジーナをよろしくお願いいたします。
そして、クラブスタッフ、チームスタッフ、チームメイト、皆さんのサポートがあり、みんなとだからここまで頑張ることが出来ました。本当にありがとうございました。
残り1試合、共に戦ってください!」
(移籍は2024-25 SOMPO WEリーグ全日程終了後)