育成出身選手が一軍で躍動し、新たなヒーローの台頭に注目が集まる2026年の新井カープ。その裏側では、灼熱の由宇練習場を舞台に一軍昇格に向けた激しい競争が繰り広げられている。若手、中堅、ベテランがそれぞれの思いを胸に腕を磨く二軍の現場から、一軍昇格を目指す2年目左腕・佐藤柳之介の声をお届けする。(取材は2026年6月上旬)

プロ1年目の昨シーズンは一軍で5試合に先発。今季は二軍で14試合に登板している。

◆安定感を増して、投球の平均点を上げていきたい

 「昨シーズンよりは良い調子で来ているのかなと思います。やるべきことも明確ですし、今は、それができている時とできていない時の波をなくせるように取り組んでいます」

 現在、佐藤がテーマに掲げるのは『好不調の波をなくすこと』だ。

「ずっと100点の投球を続けることは、もちろん理想ではありますが、現実的ではないかなと思っています。今は80点台を安定して出せるようになることが目標です。そこから平均点を90点台、95点台へと上げていければ」

 昨シーズンはウエスタン・リーグ優秀選手賞を受賞。今年2月には侍ジャパンのサポートメンバーにも選ばれ、日本最高峰のレベルを体感した。着実に成長の階段を上る左腕は、技術、メンタル、フィジカルのすべてを磨きながら、さらなるレベルアップを目指している。

「数字的な目標は設定していない」と話す一方で、「投げた試合は全部勝つくらいの気持ちでいます」と力を込める。

「まずは一軍で戦力として認めてもらえるように、結果を出していきたい」

 今季目指した開幕ローテーション入りこそ逃したが、その思いは変わらない。一軍のマウンドを見据え、左腕は着実に歩みを進めている。

■佐藤柳之介(さとう・りゅうのすけ)
2002年11月1日生/宮城県出身
179cm/88kg、左投左打
東陵高ー富士大ー広島 (2024年ドラフト2位)

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