◆投手二冠で25年ぶりのリーグ優勝に貢献 野村祐輔(2011年ドラフト1位)

 広陵高時代は夏の甲子園で準優勝。明治大進学後は菅野智之、藤岡貴裕(いずれも巨人)と共に“大学ビッグ3”と呼ばれ注目を集めた。鳴り物入りでカープに入団すると、開幕から先発ローテーション入りを果たし、前半戦だけで7勝を挙げオールスターゲームにも初出場。9勝11敗と負け越したものの、新人投手では46年ぶりとなる防御率1点台を記録し新人王に輝いた。2016年には16勝3敗という突出した成績を残し、リーグ優勝に貢献。最多勝利と最高勝率の二冠を手中に収めた。昨季は史上354人目となる1000投球回を達成。カープでは前田健太(現ツインズ)に次ぐ速さでの大台到達となった。

◆エースの意志を継ぐ令和の力投派 大瀬良大地(2013年ドラフト1位)

 3球団から1位指名を受け、競合抽選の末にカープが交渉権を獲得した。プロ1年目は即戦力の肩書き通りの活躍を見せ、2012年の野村祐輔に続き新人王に輝いた。2年目はチーム事情もあり、シーズン序盤に中継ぎに配置転換され、51試合に登板。20ホールドをあげる活躍を見せた。2016年も中継ぎとして25年ぶりとなるリーグ優勝に貢献すると、2017年には先発に再転向。ルーキーイヤー以来となる二桁勝利を飾った。2018年は年間通してフル稼働し、自身初のタイトル(最多勝利と最高勝率)を獲得。エースとしての地位を確立し、以降は2年連続で開幕投手を務め、いずれも勝利投手に輝いている。