◆黒田と同期入団。球団6人目新人王 澤﨑俊和(1996年ドラフト1位)

 青山学院大では、井口資仁(ロッテ監督)らとともに強力チームを形成。東都大学リーグ通算18勝の成績を引き下げて、カープを逆指名しドラフト1位で入団となった。同年ドラフト2位には黒田博樹がいたが、澤崎は1年目から12勝をマーク。球団史上6人目となる新人王に輝くなど、輝かしいスタートを切った。1999年はストッパーとして14セーブを記録。その後故障に悩まされるが、2003年に中継ぎとして40試合に登板し復活。2005年に現役引退後は投手コーチとして球団を支え続けている。

◆海を渡った、広島の絶対的エース 前田健太(2006年高校生ドラフト1巡目)

 名門PL学園のエースとして甲子園の大舞台でも活躍。3年の夏は4番エースを務めるなど打撃でも非凡な才能を見せていた。カープが2006年のドラフトで単独指名に成功。ルーキーイヤーの2007年は体力づくりと平行しながら、二軍の先発ローテーションを務めた。2008年から前年まで佐々岡真司が背負っていた背番号18を与えられると、オールスター以降にローテーションに定着。9勝を挙げ頭角を現した。2010年に15勝を挙げ沢村賞に輝くと、6年連続二桁勝利をマークし2015年オフに米大リーグへと旅立っていった。優勝経験こそないものの、2010年代半ばまでを代表する絶対的エースとして君臨した。