1.5東京ドーム大会で史上初のIWGP二冠王者に輝いた内藤選手だが、コロナ禍の影響、またパレハ(スペイン語で相棒、親友などの意)の造反を受け、まさかの短命政権となった。

◆棚橋、オカダの言うことは絶対なのか!?

 リング上に関して言えば、いま客観的に新日本プロレスを見たときに、まさに二冠王座の在り方が新日本プロレス全体をモヤモヤさせているかなって思いますね。オレは常々、IWGPヘビー級王座もIWGPインターコンチネンタル王座も、それぞれ防衛戦をやっていきたいと言っていました。

 でも実際は2本まとめてのタイトルマッチが組まれ続けて、なんか今ではベルト2本で一つの王座みたいな見方をされている気がして、それはハッキリ言って、オレの本意ではないですから。

 なんかこのまえオカダが、『KOPW2020』っていう新しいタイトルをつくっていましたけど、会社はオカダの新提案はすぐに受け入れるくせに、オレが別々に防衛戦をやりたいって言っても、まったく聞き入れてくれなかった。

 ちょっと前までの新日本プロレスは「棚橋弘至の言うことは絶対」でしたけど、いまは「オカダ・カズチカの言うことは絶対」ですよ。オレの意見はまったく通らないですから……っていうグチですね(笑)。