エディオンピースウイング広島での明治安田J1リーグ第25節、サンフレッチェ広島は8月6日に行われた天皇杯と同じく清水を迎えての一戦。『PEACE MATCH 2025』として行われた試合は、両チームともにチャンスを生み出すもゴールネットを揺らすことができす、スコアレスドローに終わった。
試合前には両チーム代表による『平和の宣誓』が行われ、清水からは住吉ジェラニレショーンが、広島からは中島洋太朗がそれぞれ「平和にサッカーができることに感謝し、サッカーを通じて世界へとその思いを発信し続けることを宣言します」と宣誓した。
試合は朝から降り続く激しい雨のなかキックオフ。ピッチでは選手たちが足を取られるシーンも見られる難しいコンディションのなか、試合前半は清水が主導権を握る展開が続く。前半44分にはCKから清水が決定機を迎えるが、DF・高木践のヘディングは大迫敬介が好セーブ。互いに譲らずスコアレスで試合後半に突入する。後半17分には中島洋太朗が左サイドから走り込んできた中村草太にスルーパスを供給。受けた中村がゴールを狙うが、これは枠の上に外れる。さらに32分には右サイドに入った前田直輝が独走で持ち上がるも、相手DFのマークにあいゴールを割ることができない。さらに36分には、東俊希のクロスをゴール前に走り込んだ前田が受けて左足一閃。しかしこれはGK正面となり、またしてもゴールネットを揺らすことはできなかった。両チームとも決定機を決めきれず、試合は0-0のドローに終わった。
試合後の会見に出席したスキッベ監督は「今日は緊迫したすごく良い試合だったと思う。相手のプレスに手を焼いた状況も多かった。後半になると交代選手も含め、自分たちで試合を握ることができたと思う。(中村)草太や(前田)直輝のように裏を抜けるというプレーもできていた。ただ、大きなチャンスはあったが、決め切れるだけのクオリティがなかった。今日の試合は、両チームが多くのチャンスを生み出し、最後まで勝利を目指した良い試合だったと思う」と振り返った。
広島は次節、8月16日(土)にホーム・エディオンピースウイング広島でG大阪と対戦する。