一人で投げ抜く充実感

— 完投することについての意識はありますか?

黒田 やっぱり、そうですね。一人で投げるということにすごい充実感もありますし。やっぱり試合が始まってマウンドに立ったら、最後まで降りたくないというのはあるんで。先発ピッチャーなら皆そう思うと思うんで。だから一人で投げ抜いて勝てるというのは、本当に最高ですね。

— 9回になっても140キロ後半の球をバシバシ投げていて、本当にすごいと感じます。

黒田 一番しんどいのは5回、6回ぐらいですね。それを乗り越えれば、後は7回、8回、9回は気持ちで投げるというか、どんどん向かって行こうというので、逆にいい感じになったりしますけどね。後は残っている力を振り絞ってという感じですね。

— 自分の中で、一番良いと思う球種は?

黒田 投げて気持ち良いのはインコースに投げて、バッターが手が出なくて見逃し三振というのが、一番気持ち良いと思うんですけど。まあ、別にこだわりはないんですけど。

— 三振を取るときはストレートが良いのですか?

黒田 ストレートが一番気持ちが良いですけどね。それも場合によってはストレートだけじゃ、三振を取れないときもありますし。最近フォークで三振取れないのが、自分のピッチングの幅を狭めている感じですね。

— スピードはこれからも求めていきたいですか?

黒田 もう別に、あれですね。スピードはそのときによって変わってくるんで、そんなにこだわりはないです。そりゃあ、160キロぐらい投げれて、バッターが全く打てないボールを投げられたらいいですけど、それは不可能だと思うんで。

— このままシーズンが終わるまで、きっちりと先発ローテーションを守るということが第一なんでしょうか?

黒田 そうですね、それが目標ですけど、まあ二桁もしたいですけど、勝ち負けはね、なかなか難しいと思うんで、まずは1年間を通して投げていけば、チームからも信頼されるようになると思うんで。