9月7日、エディオンピースウイング広島で行われたYBCルヴァン杯プライムラウンド 準々決勝(第2戦)は、広島が4得点をあげ2試合の合計得点で湘南を上回り準決勝進出を決めた。準決勝進出は、広島・柏・川崎F・横浜FCの4チーム。

準決勝進出を決める決勝弾をあげたジェルマン

 アウェイでの第1戦を2−3で落とし後のない広島は、第2戦で2点差以上での勝利が準決勝進出の条件(2試合合計の得点が同点の場合は延長。延長で決着しない場合はPK戦となる)。

 まずは1点を奪いたい広島は、前半23分、右サイドの中野就斗から前田直輝にパスが通ると、前田は相手DFを1枚かわしゴール前に走り込んできた加藤陸次樹にラストパス。これを加藤が冷静に押し込み先制に成功する。これで2試合合計3−3とした広島だったが、37分、右サイドを相手MF・藤井智也に突破されると、待ち構えていたFW・鈴木章斗のゴールで同点に追いつかれ1−1(2試合合計:3−4)に。1点を追う状況のまま、試合は後半戦へ突入する。

 後半、東俊希に代えて中村草太を投入した広島は立て続けにビッグチャンスを迎える。61分、左サイドを持ち上がった中村がエリア内で倒されるとPKを獲得。キッカーを務めたジャーメイン良がこれを決めると、2−1(2試合合計:4−4)と再び湘南に追いついた。2点差以上で逃げ切りたい広島は、64分に木下康介を、73分にジェルマンを投入。するとアディショナルタイム終盤の94分、試合を決定づけたのはジェルマンだった。中村からのクロスを頭で叩きつけるゴールで追加点を奪うと、さらに98分には中野就斗がダメ押しのミドルシュート。2−3で第1戦を落としていた広島だったが、2試合合計6−4とし準決勝進出を決めた。

 試合の後の会見でスキッベ監督は、「危ないシーンもあったが、自分たちがたくさんのチャンスをつくることができ、攻め続けることのできた試合だった。結果的に終盤に勝敗の決まった試合ではあったが、自分たちの勝利に値するゲームだったと思う。今夜はこの勝利に浸りたいが、明日からは次の試合に向けて良い準備をしていきたい」と話した。

 広島は9月12日、エディオンピースウイング広島で、明治安田J1リーグ第29節・京都と対戦する。