◆QS率には満足している

── ここまでは大げさではなく『すごい』投球をしてきました。日本でプレーする前から、これくらいやる自信はありましたか?

「シーズンが始まる前には「どのような結果を残したいですか」というような質問をたびたびされましたが、その時に答えていたのは「とにかく健康で、ケガをせず1年間過ごしたい」ということでした。1ヵ月半登録を抹消されましたが、それを除いては大したケガもなくいいシーズンを送れているように思います。ケガがない限り、チームが勝つことを目指して自分は自分のできることをするだけです。そういうことを心がけてシーズンを迎えたし、今もそういう気持ちで投げています。野球選手としてやっている以上はチームの勝利に貢献して、最終的にチームに優勝という文字が見えてくるようであれば、これほど光栄なことはありません。みんなで勝利を目指して、そのチームに自分も貢献できているのは、いい投球ができていることの証明だと思います」

── 『チームの勝利のために投げる』というのはルイス投手がすごくこだわるところでもあると思うのですが、そういう意味ではクオリティースタート(以下QS。先発して6回以上、自責点3点以内の投球をすること)が重要になってきます。今季は9月15日現在、23試合に登板して20回のQSを達成しており、QS率は87・0%です。この数字についてはいかがですか?

「その数字には本当に満足しています。やはり自分の目標とするのも6回を3点以内に抑えることで、これは先発としては一番いい結果だと思います。これを達成すればQSという数字にもつながるわけですし、それが多くの試合で達成できているのは嬉しいことです。何とかチームを勝てる状態で試合の後半まで持っていくのが先発の役割ですから」

(第2回へ続く)