11月26日、マツダスタジアムでカープ・大瀬良大地が契約更改を行った。

契約更改に臨んだ大瀬良大地。来季はカープの日本人投手最年長となる

 複数年契約中の大瀬良は、金額に変更なくサイン。2025年シーズンは規定投球回には届かなかったものの、球団からは「1年間、体も思うように動かないなかチームのために頑張ってくれた」と評価を受けたと話した。肘の手術明けとなる来シーズンに向けては、球団から「まだまだ投手陣を引っ張っていってもらわなければ困る。まずはじっくり肘を直して、元気な姿でマウンドに戻ってほしい」と声をかけられたと明かし、「非常にありがたいなと思った」と感謝の言葉を口にした。

 2024年シーズンに続いて夏場に苦しんだ投手陣については、「なんとか夏場を乗り越えようと話しながらスタートしたシーズンでもあったのですが、簡単に解決できるようなものではなかったと感じています。そこをクリアしなければ大事な局面で勝ちきれない試合が続いてしまうと思うので、来季はなんとかみんなでそこをクリアしていきたい」と振り返った。

 自身は1500イニングなど記録を達成したシーズンでもあったものの、それよりも「悔しさのほうが大きい」と語り、「パフォーマンスをもっともっと良くするために10月に手術を受けた。(プロ入り後)手術はこれで3回目。なかなかこれだけの回数、手術を受けさせてくれることもないと思うので、カープにはすごく感謝しているし結果で返したい」と、来シーズンの巻き返しを誓う。自主トレは広島で、リハビリを兼ねながら行う予定だ。

 同日には前田健太の楽天入りが報道された。カープ時代ともにプレーした先輩右腕の日本球界復帰に、「せっかくなので投げ合いたいという思いもある。投げ合って勝てたら最高」と笑顔を見せた大瀬良。プロ13年目を迎える来季は、「ここ数年思うように勝ち星を伸ばすことができていない。来シーズンは栗林良吏や新外国人投手といった先発候補も増え、なかなかそこに入っていくのは簡単ではないが、まずは肘を治してローテーションに入っていきたい。まだまだチームの力になりたいし、優勝して、日本一になれるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。