持ち味である堅守に綻びが見られるなど、7月上旬以降は“らしくない”戦いが続いたサンフレッチェ。チーム状態と比例するように、ゴールを量産していたレアンドロ・ペレイラの状態も下降した。

高い決定力でサンフレッチェの“積攻”を体現するペレイラ選手。

 しかし、横浜FM戦で久しぶりにゴールを奪うと、続く仙台戦でもゴールネットを揺らすことに成功。チーム再浮上の鍵を握るストライカーが、浮き沈みが見られたシーズン序盤戦を振り返る。

◆サンフレッチェは交代選手であってもレベルが高い

─ 柏好文選手の負傷欠場や過密日程の影響で、選手の入れ替えも多く見られました。そのあたりに関してはいかがですか?

「もちろん、選手が次々に変わるという状況は理想ではないのかもしれません。同じ選手でやった方が、より選手の特徴を把握できる部分もあると思います。ただ、今シーズンはそんなことを言っていられるような状況ではないですし、サンフレッチェは交代選手であってもレベルが高いので、それほど大きな問題だとは思っていません」

─ G大阪戦で今季初めてボール支配率が相手チームを上回りました。試合には敗れましたが、手応えを感じる試合内容だったのではないでしょうか。

「そうですね。自分たちにとって良いレッスンと言いますか、そういう試合ができたことでその道を進んで行けば良いという指針となる試合になったと思います」

─ 良いものが見えた中で、名古屋戦は新型コロナの影響で急遽中止となりました。

「自分としてはポジティブに捉えました。自分の疲労度というところと、コロナ問題の中で『試合をやっていたらどうなっていたか』という不安もあったので、ネガティブに捉えることはなかったです」