◆今はとにかく思いっきりやるしかないないということを心がけています

― 選抜や甲子園ではどのような感覚で試合に入っていたのですか?
「ここで打てばスカウトの目に止まるんじゃないかということを考えていました。今振り返れば、甲子園に出ているときは、それを一番考えていたかもしれません(苦笑)。テレビでもやっているので、有名になれるチャンスかと思って試合に出ていました」

― プロ野球への夢はいつ頃から持っていたのですか?
「高校2年の夏が終わってからです。そのときからちょっとチャンスがあるんじゃないかと思い始めました」

― プロに入り試合を重ねていくなかで、結果を出せないときは、どのように気持ちを切り替えていますか?
「打てなかったり、エラーしたときはやばいなって思うんですけど、コーチや首脳陣の方も1年目の高卒なんかに期待なんかしてないと思うようにしました。今はとにかく思いっきりやるしかないないということを心がけています。森笠繁コーチから言われた『あんまりお前に期待してないから思い切ってやれ。エラーしてもいいから元気出してやれ』という言葉は心に響きました。あの言葉をかけていただいたおかげで同じミスを繰り返さないようにしなければ良いと思う様になりました。また、試合に出てエラーをしたときのことを振り返ると、うまいプレーをみせてやろうとか、そういう欲がでたからそうなったのかなと反省しています。最初の3月に試合に出ていたときはそういう気持ちがなかったので、今はもう一度原点回帰しています」