4月のホーム4連戦を戦い抜いたサンフレッチェ広島。得点シーンでは広島の目指す新しいサッカースタイルが形になり、明治安田J1百年構想リーグの後半戦に向け期待も高まっている。ここではクラブOB・吉田安孝氏が、独自の目線でここからの注目選手を分析する。(全3回/第2回)
◆2選手の復帰はチームにとっても大きい
明治安田J1百年構想リーグの前半戦に苦しい試合が続いた背景には、連戦や立て続けのアウェイ遠征など、なかなか十分なトレーニング期間が取れなかったことも影響していたかと思います。
4月に入り練習に時間を割くことができるようになった結果、トレーニングのなかで選手同士がすり合わせすることができ、清水戦や長崎戦のような『コンビネーションからの得点』が生まれるようになったのではないでしょうか。
中島洋太朗とトルガイ アルスランのコンディションが上がってきたことも大きいです。なかでもトルガイは、得点が生まれるシーンに絡んでくることが非常に多い印象です。
長崎戦ではトルガイ自身が惜しいシュートを放ったシーンもありましたが、ここから試合数をこなしコンディションがさらに上がってくれば、得点も期待できると思います。中島に関しては、とにかくイマジネーション、アイデアの部分が、他の選手と比較しても非凡なものを持っています。
攻撃のバリエーションという意味でも彼ら二人が非常に良いアクセントになっていますし、間違いなくここから先の得点力アップにつながっていくと思います。
明治安田J1百年構想リーグは、勝敗にこだわることはもちろん、ガウル監督の求める新しいサッカーとこれまで磨いてきたサッカーとの使い分けを、『全選手が同じ意思を持ってできるようにする』。そんな期間にしてもらいたいと思います。
チームも選手もチャレンジを重ねながら自分たちの武器を磨き上げ、ケガなく、万全の状態で、来たる2026/27シーズンに向かっていってもらいたいですね。
(後編へ続く)
【吉田安孝(よしだ・やすたか)】
1966年11月22日生、広島県出身
現役時代はサンフレッチェ広島のDFとしてプレー。引退後は、サッカーコメンテーターとして多方面で活躍中。


