33年前の1993年5月15日、旧国立競技場でJリーグ初の試合が開催された。対戦カードはヴェルディ川崎(当時)vs横浜マリノス(当時)。19:30のキックオフを前に開幕セレモニーが行われ、59,000人を超える観客が世紀の瞬間を見守った。

サンフレッチェ広島のホームスタジアム・エディオンピースウイング広島

 三浦知良、ラモス瑠偉らを擁する川崎と、井原正巳、木村和司らを擁する横浜の試合は、前半19分にマイヤーのゴールで川崎が先制に成功。このゴールがJリーグにおける初ゴールとなった。試合は2−1で横浜が勝利をおさめている。

 翌5月16日には各地で4試合が行われ、サンフレッチェ広島はジェフユナイテッド市原(当時)と対戦。開始1分に風間八宏が右足でボレーシュートを決め、これが広島のクラブ初ゴール、そして『Jリーグ日本人選手初ゴール』となった。記念すべき広島のJリーグ開幕戦のスターティングイレブンは以下の通りだ。

GK 前川和也
DF 佐藤康之
DF 松田 浩
DF 柳本啓成
DF 片野坂知宏
MF ダニエル
MF 森保一
MF 風間八宏
MF 田中哲也
MF 盧廷潤
FW 高木琢也
監督 バクスター

 ちなみに1993年の広島は、リーグ戦前期のサントリーシリーズ6位、後期のニコスシリーズは5位。ヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)はグループA 7位。天皇杯ベスト4という成績だった。

 Jリーグ開幕から33年。当時、広島のキャプテンとしてチームの精神的支柱だった風間八宏が開幕戦で決めたゴールは、今なおサンフレッチェ広島の歴史に刻まれている。クラブの第一歩であると同時に、日本サッカーがプロ化へと大きく踏み出した瞬間でもあった。

 現在、日本サッカーは世界基準へと近づき、Jリーグも大きな発展を遂げている。その礎を築いた“元年”の戦いと、風間が残した『Jリーグ日本人選手初ゴール』という歴史的な記録は、33年の時を経た今も、Jリーグとサンフレッチェ広島の歴史の中で輝き続けている。