カブスでプレーする鈴木誠也が、7月2日、日本人4人目となるメジャー通算100号本塁打を放った。大谷翔平、松井秀喜、イチローに次ぐ快挙で、右打者としては初となる。
ここでは改めて、鈴木が世界へ羽ばたく強打者へと成長するまでの歩みを辿っていく。初のベストナイン、ゴールデングラブに輝いた2016年、鈴木誠也のペナントレースは、悔しさとともに幕を開けていた。
(『広島アスリートマガジン』2016年8月号掲載記事を再編集)
◆『何だこの打率は』。悔しい思いから始まったシーズン
─2016年シーズンは、開幕前にケガで離脱されていました。リハビリ中はどんな気持ちで過ごしていましたか?
「本当に情けないと思っていました。今は『絶対にケガをしない』という気持ちが以前よりも強くなっていますし、これまで以上に体をケアするということに関しては気を使うようになりました」
─4月5日に一軍復帰して間もなくは、なかなか結果が出ない日々が続いていましたが、不安はありましたか?
「不安は特にありませんでした。ただ毎回打席に入る度に『何だこの打率は』と思って悔しかったですし、『なんとか変われないか、一つ殻を破れないか』と思いながら、ずっとモヤモヤしていました」
─5月以降は好調な打撃をキープされています。昨季と技術的に変わった部分があるのでしょうか?
「今まで打撃練習でも、自分の打てるゾーンしか待っていないことが多くあったのですが、結局それが試合で生きていませんでした。試合では相手投手も全力で抑えにきますし、いろんなゾーンに球がくるので、ボール球を振ってしまうこともあります。その中でヒットを打たなければいけないので、今まで全く意味のない練習だったのかなと思います。今季は東出(輝裕コーチ)さんから『練習の時から、自分の打てるゾーンから球が1個2個分離れていても、とにかく振ってアジャストしていけ』と言われています。それから高めなどを振りにいって、自分の感覚だったり、良いバットの出し方だったり、そういうことが練習で自然とできるようになってきて、試合でも良いスイングができるようになってきたんだと思います」
─今後は鈴木選手に対して、各チームからのマークが厳しくなることも予想されます。
「実際に打席に立ってみなければ分からないですが、セ・リーグは攻め方も厳しくなって変わっている部分があると感じています。ただ、交流戦でパ・リーグの投手だと、普段からの対戦も少ないですし、その分良い結果を残せたのかなと思っています。それだけに、またセ・リーグとの対戦となるこれからが、僕にとって本当に勝負だと思ってます」
─では、個人的な数字の目標はありますか?
「やっぱり規定打席ですね。ここは絶対に意識してやっていきたいと思っています。でも、結果が出ていないとスタメンから外されてしまいます。周りにも良い選手がたくさんいますし、まだレギュラーだと思っていません。これからが本当の勝負だと思います。まだまだレギュラー争いは続くと思うので、そういった面では規定打席に到達するということには、こだわっていきたいです」
カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
2026年7月号はカープグッズ特集!『ぷっくりシール』付録つき


