カープ球団を支える人たちは、どんな仕事をしているのか? ここではさまざまな立場・場所からカープを支える人たちにスポットライトを当て、裏側の仕事について探っていく。

 今回は、カープのホームゲームを運営する『試合運営部』の山根章平さん、大内健さんに試合運営部の仕事内容や、大型ビジョンを活用した新たな取り組みについて話を聞いた。

2026年シーズン開幕戦では、大型ビジョンで選手たちの幼少期の写真が紹介された

◆ただ情報を伝えるだけでなく、「いかに楽しんでもらえるか」がポイント

 試合運営部では、場内演出の企画・立案・調整をはじめ、試合運営に関わるさまざまな業務を担当しています。その中でも大きな割合を占めるのが、大型ビジョンを活用した『ビジョン業務』です。

 球団ではこれまで、球場の座席や施設の改修に力を注いできましたが、今シーズンは来場者のみなさまにより楽しんでいただける演出や体験づくりにも重点を置いています。その象徴的な取り組みが、開幕戦で初めて実施した「バックスクリーンからの登場演出」です。出演者選定は昨年11月頃からスタートし、関係各所との調整やリハーサルを重ねて本番を迎えました。

 また今季は、ビジョン活用のコンセプトそのものも見直しています。開門から試合開始までの間に、どの映像を何回流すのか、どのくらいの時間表示するのかといった細かな部分まで検証を重ねています。告知や注意喚起の内容も、単に情報を伝えるだけではなく、『どうすれば楽しく見てもらえるか』を常に意識しています。

 キャラクターとのコラボレーションをはじめ、野球以外のジャンルとの企画にも積極的に取り組んでいます。調整事項も多くあり苦労もありますが、カープファンのみなさまの喜ぶ姿や反応を目にしたときには、大きなやりがいを感じます。本誌発売後も、シーズンを通じて楽しんでいただける企画を準備していますので、ぜひご期待ください。

 球場におけるビジョンは、まず試合観戦に必要な情報を伝える重要な役割を担っています。ストライク・ボール・アウトのカウントや球速、打順など、観戦をより分かりやすく、楽しくするために欠かせない存在です。

 その一方で、私たちは単なる情報表示にとどまらず、球場でしか味わえない特別な体験を創り出すことも大切だと考えています。