ペナントレースもいよいよ大詰めを迎え、一つでも順位を上げるため連日熱い戦いを繰り広げているカープ。投手陣を見ると、配置転換をきっかけに飛躍を見せた選手、復活を印象づけた選手など、それぞれの活躍も光っている。

 ここではカープ黄金期を支えたOB大野豊氏がカープ投手陣を分析。奮闘を見せたリリーフ陣を独自の視点で分析する。(第2回/全2回)

2022年以来の二桁登板を果たした遠藤淳志。リリーフの柱として活躍した

◆「1点でもリードした状態で終盤へ」という展開を、もっと増やすべきだった

 先発投手では鈴木健矢が安定感のある投球を見せましたが、リリーフ陣を見ると、ハーン不在のなか、左は森浦大輔と髙太一、右は遠藤淳志と岡本駿の奮闘が光りました。

 8月にはターノック、9月には大瀬良大地がリリーフとして復帰するなど、左右のバランスも良く、かなり強化されてきたイメージがあります。それだけに、『1点でもリードした状態で終盤を迎える』試合を、1試合でも増やすことが重要だったのではないかと感じています。

 ただ、個々の投手に目を向けて見ると、それぞれに良いものを見せてくれた投手たちもいました。

 キャリアハイの登板数を記録した遠藤は、持ち味であるストレートの強さをシーズンを通して維持できていたように思います。球速だけを見るとそこまで速い球を投げているわけではありませんが、140キロ後半であっても、打者が差し込まれているように見えました。

 球速という面では、ターノックが自己最速の161キロを計測したことでも話題になりました。もともとスピードボールを投げることのできる投手ですから、先発というよりも、短いイニングに全力を懸ける方が適性があったのかもしれません。

 先発に勝ちがつき、チームも勝つ。もちろんそれが理想です。

 ただ、先発に勝ちがつかなかったとしても、最終的にはチームが勝っていることが何よりも大切です。左右を問わず、力のある投手はそろっています。ここからもう一踏ん張り、一丸となった戦いに期待したいと思います。

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