2026年シーズン、多くの若手選手が一軍舞台を経験したカープ。育成から支配下をつかみ取り、一躍チームの中心に躍り出た選手、苦しい時間を乗り越え、キャリアハイを更新し続ける選手……。彼らの活躍の裏側には、灼熱の由宇練習場を舞台にした激しい競争環境がある。

 今季、一軍登板を増やした投手のひとりが菊地ハルンだ。球速の自己最速を更新し続けている若き右腕が、一軍経験を通して感じたこととは。(取材は2026年8月上旬)

200cmの恵まれた体格は、NPB現役日本人投手のなかでは最長身。

◆球速は2年で6キロ増。「もっと上へ」のモチベーションにも

 プロ2年目の今シーズン、リリーフとしてコンスタントに登板を重ね、一軍登板数は昨季から大きく飛躍した。

 「今年は一軍で投げる機会も多かったですし、球速もこれまでに比べて上がりました。そのなかで、ある程度良い数字が結果として現れたのではないかと思います」と胸を張る。

 「でも、課題もあります。一軍と二軍では雰囲気も違いましたし、失投すると本塁打にされてしまいます。今は『高めにいかないように』ということをすごく意識しているところですね」

 プロ入り前の最速は149キロ。そこから2年間で6キロの球速アップに成功している。ここまでに計測した最速は155キロだ。

 「ウエイトに重点を置いて取り組んだ結果です。出力もかなり上がりました。疲労をカバーするという意味でも、筋力がないとケガにつながってしまうので」と球速アップの裏側を明かす。

 結果が数字として現れることで、モチベーションにもつながっていた。

 「もっと(球速を)上げて行こうという気持ちにもなります。一軍では僅差の場面や、いろいろな場面で投げさせてもらいました。その経験を今後につなげていけたらと思っています」

 一軍で味わった緊張感を「楽しかった」と笑顔で振り返った菊地。今シーズンの経験は、大型右腕をさらに一回り大きくしてくれるはずだ。

■菊地ハルン(きくち・はるん)
2007年1月21日生・19歳/千葉県出身
200cm/117kg、右投右打
千葉学芸高-広島 (2024年ドラフト5位)

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