ルーキーの開幕一軍入りも話題となった今シーズンの新井カープ。2025年ドラフト1位の平川蓮を筆頭に、4名の選手が一軍の舞台を踏んだ。そのうちのひとりが、亜細亜大からドラフト2位で入団した齊藤汰直だ。

 開幕戦で救援登板しデビューを果たすと、1回を投げて無失点。しかし、その後は二軍で鍛錬の日々を過ごした。今シーズンを振り返った齊藤の口からは、「悔しい」という言葉が飛び出した。再びの一軍を目指す、大卒右腕の今に迫る。(取材は2026年8月上旬)

5月4日に登録抹消されると、以降、二軍での調整が続いている齊藤汰直

◆開幕一軍デビューも、二軍降格。悔しさも味わったルーキーイヤー

 2025年ドラフト2位でプロの世界に飛び込むと、一軍スタートをつかみ取った。

 開幕戦ではリリーフとして登板し、1回を投げて無失点。上々のデビューかと思われた。しかし5月上旬に2試合続けて失点すると、そのまま一軍登録を抹消され、長く二軍での調整期間が続いた。

 齊藤本人はプロ1年目のシーズンを「あまり良い思い出はないです」と悔しさを滲ませる。

 二軍降格後には、野村祐輔二軍投手コーチのもとで指導も受けた。

「フォームについて指導していただきました。そこから自分でも考えながら、試行錯誤を重ねています」

 プロの世界で味わったのは、レベルの高さだけではない。大学時代にはなかった 『野球に対する責任感』も、日々感じてきた。

「今は二軍で先発をやらせてもらっています。来シーズンはどんな場面で投げることになるかまだ分かりませんが、僕としては、やっぱり先発でやりたいです」

 目指すは一軍定着、そして先発ローテーション入りだ。

 プロの舞台も、悔しさも味わった1年目のシーズン。「今年の経験をここから先のシーズン、そして2年目に活かしたい。今はそれだけですね」と、期待の本格派右腕は前向きに腕を振り続ける。

■齊藤汰直(さいとう・たいち)
2003年12月7日生・22歳/兵庫県出身
183cm/90kg、右投右打
武庫荘総合高-亜細亜大-広島 (2025年ドラフト2位)

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