思わず心を奪われる!カープの話題をゆる〜くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。今回は、今シーズンならではのプロ野球との付き合い方をゆる〜く解説。

■カープの「ネックウォーマー三銃士」

 春先とか、秋も深まった頃の野球を見るのが好きだ。ネックウォーマーを巻く選手や、出塁時にスタジャンを着る投手が増加するからである。そのフォルムはモコモコしていてかわいらしい。寒い時期に羽を膨らませて丸くなっているスズメを見ているような気持ちになる。

 野球は本来、「寒さ」とは相性が悪いスポーツであると思う。攻撃側も守備側も、常時動き続けているわけではないからだ。特にベンチにいる控え選手やコーチ陣は、寒さに打ち震えながら戦況を見守らなければならない。だからこそ冬場をオフシーズンとしているのであろう。

 しかし天候とは無情なもので、春だというのに真冬のような寒さになる日もある。特に仙台に本拠地がある楽天などは、公式戦の最中に大雪が降り始めたこともあった。広島にあるマツダスタジアムでは、そこまでの寒さに見舞われることは少ないものの、やはり春や秋は寒い日もあるだろう(だろう、というのは私が未だマツダスタジアムに行ったことがないからである)。

 そのような寒い日の試合において、まず選手が着用するのがネックウォーマーだ。皮膚が薄く、太い動脈が通っている首を温めるのは冷え対策に効果的であるとよく言われる。このネックウォーマー姿が割とよく見られるのが、菊池涼介・西川龍馬・上本崇司といった選手であり、私は個人的に「ネックウォーマー三銃士」と位置付けている。