9月12日、エディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1リーグ第29節・広島ー京都戦は、広島が佐々木翔のゴールで先制に成功するも、試合終了間際の87分に京都に同点に追いつかれ、1−1のドローに終わった。
京都はおよそ2週間ぶりの公式戦、対する広島は7連戦を戦い抜き、中4日での首位決戦となった。
首位との勝ち点差を縮めたい広島と勝ち点差を引き離したい京都の一戦は、前半からゲームを支配し、相手に圧力をかけ続けた広島が先制に成功する。スコアレスのまま突入した後半、試合を動かしたのは350試合出場を達成したキャプテン・佐々木翔だった。63分、塩谷司の縦パスに反応した木下康介が、ボックス内で反転しながらシュートを放つ。これは相手GK・太田岳志に弾かれたが、こぼれ球を最前線まで詰めていた佐々木翔が押し込み先制に成功する。
さらに追加点の欲しい広島は前線にジェルマン、失点を防ぎたい最終ラインには代表帰りの荒木隼人を投入する。84分には、ジャーメイン良がスペースに抜け出したジェルマンにパスを供給。ジェルマンからボックス内の木下へパスが通りシュートを放つが、これはゴールポストに弾かれてしまう。
追いつきたい京都は前線に次々攻撃的選手を投入。すると87分、今季ここまで15ゴールをあげているラファエル・エリアスの振り向きざまのシュートがゴール右隅に決まり、ワンチャンスをものにした京都が土壇場で試合を振り出しに戻す。
広島はアディショナルタイム終了間際まで全員で京都ゴールに襲いかかるが、再三の決定機を生かすことができずタイムアップ。天王山と位置づけた一戦は、互いに勝ち点1を獲得。広島は惜しくも勝ち点3を逃す結果となった。
試合後の会見でスキッベ監督は、「試合をほぼ掌握でき、あれだけチャンスをつくったにもかかわらず、結果がついてこなかったことは非常に残念」と言葉少なに語った。
広島は9月16日、アウェイのオーストラリアに乗り込み、ACLエリート リーグステージMD1でメルボルン・シティと対戦する。