若手選手が続々と一軍デビューを果たす今季のカープ。10月16日に高卒2年目の田中法彦が初の一軍昇格を果たした。

二軍では25試合に登板し、12セーブをマークする田中法彦投手。

「今年は二軍ですけど、ストッパーというか、緊迫した場面を任せてもらっているので、気持ち的にも投球内容的にも充実感はあります」

 プロ2年目の田中は今季、ウエスタンリーグでストッパーを務め、25試合に登板し1勝1敗12セーブ、防御率1.73と安定した結果を残していた。三重・菰野高出身の田中は2018年ドラフト5位で入団。同期の同学年である小園海斗、林晃汰、羽月隆太郎らはすでに一軍デビューを果たしている。

 高校時代には最速152キロをマークした速球派投手として注目を集めていた田中。「あまりスピードが出ていなくて、今季も140キロ中盤くらいなので、スピードに関しては物足りなさがあります」とストレートの球速には納得はしていないが、変化球でストライクを奪えるようになるなど、制球力でスピードを補うことで結果を残してきた。

「シーズンもあと残り少しですけど、一軍に上がれるように頑張っていきたいです」と意気込んでいた矢先の一軍初昇格。初登板でどんな投球を見せるのか、注目したい。